富士山登山鉄道構想
 
・・「ご神体をこれ以上傷つけてはならない」…富士山登山鉄道構想に反対団体
反対団体の設立記者会見を行う発起人らは山梨県が掲げる富士山登山鉄道構想に反対する富士吉田市
の関係者らによる市民団体「富士山登山鉄道に反対する会」がこの度設立された。 構想の白紙撤回を
求める署名活動を始めた。団体は鉄道の敷設を「実現不可能で、富士山を傷つける」などと訴えており、
県が今後構想をどのように進めていくか注目される。団体代表の上文司厚・北口本宮冨士浅間神社
宮司は語気を強めた。 団体は、北口本宮冨士浅間神社、富士五湖観光連盟、富士山吉田口旅館組合、
富士吉田商工会議所青年部の関係者らが発起人となった。顧問に堀内茂市長や市議、同観光連盟の
堀内光一郎会長（富士急行社長）が就任した。専門家を呼んで勉強会を開くことも検討している。
2013年に世界遺産に登録された富士山は、混雑や渋滞が深刻になっていて、山梨県などは混雑を
抑えるため、2023年2月、ふもとから5合目までの県道上に登山鉄道を整備する構想をまとめた。
文化遺産の価値主張：県が2021年にまとめた登山鉄道構想では、富士スバルライン上に軌道を
敷設して次世代型路面電車（ LRT ）を富士山5合目まで走らせる。概算整備費は約1400億円、
年間利用者数は約300万人を見込む。
反対意見として鉄道の敷設には大規模な開発が必要で、環境破壊に繋がると指摘。来訪者数の
抑制などは電気バスでも可能だとしている。 登山鉄道構想では通年での観光を目指している。
団体は、富士山は「神聖な山」で夏季のみ登山が許されており、夏以外は麓から富士山を望んで
遥拝すべきだとし、構想は世界文化遺産として価値をおとしめるとも主張している。 麓の自治体
で反対を表明しているのは富士吉田市のみで、吉田口旅館組合の井上義景事務局長は「住民が
声を上げれば変わっていくことができるのではないか。市民同士の声を高めていく」とする。
上文司代表は「鉄道そのものの技術、あるいは環境の問題から、登山鉄道はだめだということを
万人に至るまで浸透させることを目指す」と述べた。 長崎山梨県知事は「様々な議論が様々な
観点から交わされることが重要だ。多くの県民的な議論を確り戦わせ、反対、賛成の理由を
照らし合わせながら、最適な解を導き出したい」と述べた。
引用：2024年4月28日 読売新聞オンライン, 2023年11月 NHK
参考情報：登山鉄道が開通すれば、地元の富士吉田市を多くの人が通過してしまい、街が廃れるとの
危惧が先行する。また登山鉄道だと運賃が高額となる可能性もある。しかし、観光バスの発する二酸化
炭素などの公害を減少させるメリットがあることも否めない。海外ではスイスのユングフラウ登山鉄道、
ベルナーオーバーラント鉄道、ブリエンツ・ロートホルン鉄道、ピラトゥス鉄道 などがある。米国の
コロラド州のアブト式「パイクスピーク・コグ」で4,303mのパイプスピークへ登山する鉄道があり、
多くの観光客を魅了している。宮本順伯
 富士山登山鉄道
2024年4月 構成 医学博士 宮本順伯
★This Web site is link-free.
This information was provided by the Smokefree Hotel and Travel.
The article was written in April 2024, by Junhaku Miyamoto, M.D., PhD.
Copyright (C) 2024 Junhaku Miyamoto, PhD. All right is reserved.
 To return to the original screen, click browser upper left arrow.
元の画面に戻るためには、ブラウザ左上の（戻る） をクリックのこと
|
Twitter@worldviewtokyo 