子宮内避妊器具(IUD)


子宮内避妊器具


高い避妊効果を持つ避妊手段としてIUDがあり、95%以上の妊娠
防止効果があるとされています。IUDとは子宮内避妊用具の略称で、
ポリエチレン製の器具を子宮内に直接挿入、留置して避妊効果を期待
するものです。特徴はピルのように毎日薬を飲む必要もなく、一度挿入
すれば何年もその効果が持続する器具です。 今までに数多くの製品
が市場に出回りましたが、現在ではテイル(尾部)を保有するいくつか
のIUD製品にしぼられて使用されています。
1977年以来、我が国で使用されているIUDに「FD−1」があります。
避妊効果は95%程度です。2000年になってからは避妊効果を上げる
ために銅線をコイル状に巻き付けたIUD 「マルチロードCU250」
が日本でも発売され、99%に近い高い避妊効果が期待されています。
理由は明らかではないのですが、現在、「マルチロードCU250」の
輸入は中止されており、使用できません。

IUDは、欧州諸国で多用されているIUDは、原則としてお産の経験の
ある経産婦を対象にしています。その理由として 
(1) 頻度はごく低いのですが、IUD装着中に子宮の周囲器官に
慢性炎症を併発して(自覚症状はほとんどない)不妊症となることが
あること、
(2) 未産婦では子宮内スペースが狭く、子宮が IUDを異物として
排出するように働くため、位置がずれたり、器具挿入後に、月経時の
痛みと同じような腹痛を引き起こすことがあること、などがあげられます。

IUDは子宮内膜に直接接触しているために、器具挿入後に子宮内膜
の毛細血管を傷め、少量の出血を引き起こすこともあります。一時的
な現象ですが、IUDが子宮になじむまでの期間、月経血の増加や
月経が長引くこともあります。 IUDは月経量の多い方、しばしば
不正出血を引き起こす人、出血し易い体質、強度の子宮変形、
子宮筋腫、子宮周囲に慢性炎症がある場合は使用できません。
近年、性感染症に罹患された方、性感染症リスクの高い方に対し
ては、IUDをおすすめ出来ません。子宮外妊娠の既往症のある方
には挿入出来ません。避妊効果の高い「マルチロードCU250」は
銅アレルギーの方には禁忌です。

IUDは月経の最中に挿入します。それは妊娠中の誤挿入防止の
ためと、月経中は子宮頸管部がわずかに開口するので、IUDの
挿入が容易となるためです。挿入した後は、次の月経終了後の
段階で装着の状態をチェックするための診察と超音波検査があり
ます。異常がなければ2年後に検診いたします。

薬剤を付加していないIUD「FD−1」には使用期限はありません
が、銅添加の「マルチロードCU250」・・・輸入中止・・・の
使用期限は2年間とされ、新しい器具との交換が必要です。
IUDすべてに共通することですが、最初の3ヶ月間に微量出血や
軽い下腹部痛が起こることがあっても、一旦子宮になじむと副作用も
ほとんどなく、非常に高い効果を持つ避妊器具です。
しかし、
いずれのIUDの妊娠防止効果は100%ではありません。

最近、使用者の増えてきているIUDに「ミレーナ52」があります。
ホルモン剤を含有し避妊効果を高めており、5年間使用できる
優れものです。非常に高い避妊効果があります。

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注意上記診療情報記録は2018年1月現在のものです
日本産科婦人科学会認定専門医 医学博士 宮本順伯



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