ミヤモトクリニックフォアウーメン・子宮癌検診 子宮癌検診

子宮癌(がん)検診には、子宮頸部細胞診と子宮体部分細胞診の2種類があり、
このうち、更年期以前の時期に行われているのは子宮頸部細胞診の方です。
子宮癌には子宮頸癌と子宮体癌とがありますが、発生率は子宮頸癌の方が
約3倍ほど多く、一般検診では子宮頸部細胞診のことを「子宮がん検診」と言う
場合があります。 子宮頸部細胞診は子宮頸部(膣の中にある子宮の突端部分)から細胞を
こすり取ってきて、スライドグラスに十分塗りつけたあと固定・染色、顕微鏡で
見て判断します。検査は細胞診専門医が行いますので、来院検査してから
結果が出るまでに通常10日間くらいかかります。子宮頸癌の検査は全く
痛みを伴いませんし、30秒ほどで終ってしまいます。

結果の評価はクラス1から5までの5段階に分け、異常なしと考えて良いのは
クラス1と2です。1と2との違いは、全く細胞に異常はなく炎症等も認められ
ないものがクラス1、細胞に異常はないが炎症所見を認めたり、ホルモンの
影響によると考えられる所見を認めたりした場合にはクラス2と判定されます。

クラス3以上は、細胞に異常所見ありということを意味し、精密検査が必要と
なります。精密検査というのはコルポスコピーという機器を使用して疑いの
ある部分を特定、その部分から組織の一部を切り取ります。この精密検査は
専門のクリニックでおこないますので、クラス3以上の場合はご紹介いたします。
クラス3はaとbとに分けられ、いずれも異型細胞を認めることを示しますが、
aよりbの方が程度が悪い可能性があるということを意味します。クラス3では
子宮頸部異形成が最も疑われる病変ですが、時には癌が疑われる場合も
あります。

クラス4は、ごく初期の癌細胞を認めますが、主な細胞は異型であることを
示し、子宮頸部の異形成ないしは上皮内癌が存在する可能性を意味します。
クラス5では癌細胞が見られることを示し、上皮内癌あるいは浸潤癌が
存在する可能性があることを意味します。

子宮体癌の検査は特殊な検査用の器具を子宮内部まで挿入し、内部の
細胞をこすり取ります。10秒間くらいですが操作している間、痛みを伴う
ことがあります。検査は子宮頸部癌検診の場合と同じく、細胞診専門医が
行いますので、来院検査してからから結果が出るまで、通常10日間くらい
かかります。

子宮癌の検査予約されるときには、正確に診断するため、月経の最中は
勿論、予定月経の直前、月経終了後5日間の期間を避け、不正出血の
ある時は出血が止まってからにしてください。

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注意上記診療情報記録は2018年1月現在のものです
日本産科婦人科学会認定専門医 医学博士 宮本順伯


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