妊娠中絶手術の入院スケージュールと術後の注意について

人工妊娠中絶手術を受けるときは、母体保護法指定医師の診察、判断が必要です。
クリニックの選定にあたっては、手術の熟練性が求められることから、幅広く診療されている先生よりも、
地元に根付いた、長年定評ある、しかも産婦人科のみを標榜している医療機関を選びましょう。
手術のやり方は医療機関によってかなり異なりますが、当院における方針をご説明いたします。


当院に於ける標準的な初期妊娠中絶手術・入院解説

前処置開始	入院 オプション	手術開始	退院
16:40〜18:10	オーバーナイト	9:20〜11:20	15:00

★妊娠中絶手術の開始時間は人により異なります、すべて予約制です。
★当院では術前処置の後入院される方と、一旦帰宅され翌朝おいでになる日帰り方式とがありますが、
　日帰り方式にされることもOKです。
★ほとんど全ての婦人科クリニックではオーバーナイトの入院設備がなく、手術後に使用する休憩室に窓がありません。
　しかし、当院では閉塞感を一切感じない一流ホテル並の眺望が楽しめます。
★個室病室内に限り、無線機能内蔵パソコン、携帯電話、スマートフォンの使用は、OKです。
また入院時間中にパソコン、携帯電話、スマートフォンの充電が出来ます。

　
東京都新宿区、ミヤモト クリニック フォア ウーメン
（左から）当院で使用している手術用着衣、ゲストルームから街路樹、ハナミズキの花を眺める（2007年4月撮影）
雪景色3点（2011年2月撮影）

病棟グストルームの２例 （他の同クラスの部屋を使用する場合があります）
シモンズ・ダブルクシォンベッド使用

高性能スピーカーの４４０チャンネル音楽鑑賞設備、地上デジタル、衛星放送受信ハイビジオンTV、
カウンター、移動ワゴン、専用トイレ、洗面台など装備

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妊娠中絶手術後の生活について

妊娠中絶手術後の生活に大きな制限はありません。ただ、手術当日午後と翌朝は水分を多くとり十分に休息
してください。翌日にはごく軽い仕事は出来ますが、あまり無理しないようにご注意ください。翌々日からの
仕事は普通に従事できます。体に大きな負担のかかるような活動は１週間以内は避けてください。



多くのクリニックでは妊娠中絶後に予防的抗生物質を処方しますが、清潔でないところで手術を受けた場合は
ともかく、通常は全く不要です。抗生物質はすべての細菌に有効ではありませんし、人体が本来持ち合わせている
菌に対する抵抗力を弱め、耐性菌の発生を助長いたします。当院では予防的抗生物質を一切使用しておりません。
しかし、こちらで手術をお受けになった方で術後感染を引き起こした方は皆無です。それでもなお、内服薬
服用を希望される場合は、お申し出いただければ処方致します。ごく軽い子宮収縮に伴う痛みが術後4〜5日目
に見られることはありますが、通常はほとんど痛みを感じません。収縮剤(内服）は、特に適応がない限り全く
必要ありません。

妊娠中絶手術後の７日から10日目に経過、状況を確認する必要があります。症状のほとんどない場合でも、
念のため、必ず受診してください。


（左）初期手術術後1週間目の画像　（右）中期中絶術後10日目の画像


よく「妊娠中絶手術を受けた後に妊娠できなくなるのではないか」との質問を受けます。しかし、一般的には
手術を受けた後は妊娠しにくくなるのではなく、妊娠しやすくなります。ただ、妊娠中絶手術中や手術後の
感染により卵管周辺に癒着が起こったりしますと、不妊症になる可能性も否定できないので、細菌感染を
防止したクリ−ンな手術室で妊娠中絶手術を受けることと、術後の感染予防にも留意することが必要です。
ちなみに現院長の40年以上の開業期間中に、当院で術後に不妊症となった方は皆無、ゼロです。

次の月経は、その方の普段の月経周期にもよりますが、普通、手術の日から起算して30〜37日くらいで来ます。


　妊娠12週を超えた場合の入院出産（中期妊娠中絶）に関する説明
　母体保護法：妊娠中絶手術件数の分布、推移



注意上記診療情報記録は2018年1月現在のものです
日本産科婦人科学会認定専門医 医学博士 宮本順伯

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　妊娠中絶手術施行は終了