● 受動喫煙と女性の癌発生リスク ●

平均10.3年の追跡期間で確認された浸潤性乳癌(がん)罹患者は計3,520人であった。タバコを吸っていた人、
今もタバコを吸っている人の乳癌発生リスクは、タバコを吸ったことのない人に比し、それぞれ9%、16%
上昇していた。高いリスクは喫煙歴の永い人、10代でタバコを吸い始めた人であった。乳癌の罹患リスクの
上昇は禁煙後も20年間持続した。タバコを吸わない人々について交絡因子で補正した場合、
受動喫煙の機会の多い女性★では、受動喫煙歴のない人たちに比し、32%の上昇が見られた。
★小児期で10年以上、成人期で自宅で20年以上、職場で10年以上
イギリスの国営医療サービス事業「NHS」による市民に禁煙を促すTV-CM
“いつまでも若く見られたければタバコをやめなさい!”
VIDEO
Look younger for long, quit smoking.
タバコに多く含まれるニコチンは、皮膚に栄養を供給する毛細血管を収縮させるので、肌の乾燥が進み、
皮膚に細かい皺が出来やすくなります。そして、肌や髪、目などの老化を早めます。ニコチンはメラニン
色素代謝に関係するビタミンCを壊すため、肌の色が悪くなったり、シミなども出来やすくなります。

日本医師会作成ポスター
女性に限らず、喫煙は口腔癌(がん)発生のリスク・ファクターであり、喫煙は唾液の分泌を抑制し、
ニコチンが歯根近くの毛細血管を収縮させるので、歯周病に罹り易くします。そして、タバコ特有の
強い口臭を放散し、相手の人に不快感を与えるのです。
・・ 自分では自分の口から発散される嫌なニオイに気づかないだけです。
WHO(世界保健機関)の統計によると、喫煙者は非喫煙者に比べ、3倍以上も不妊症になる確率が高い。
