妊娠中絶ねつ造口コミ・覆面紹介業者に注意

このページは実際にあった事実をお伝えし、インターネット上に表示された情報をそのまま信用してはいけない場合があるとの
強い警告です

当時の厚生労働省医政局の対応

苦情の手紙の内容・・・ご承知のように医療体制に関する国の法律、医療法では、医療機関に関する、いわゆる比較広告、誇大広告、
客観的事実であることを証明できない内容の広告を禁止しております。この内容は「厚生労働省医療広告ガイドライン」として
ネット上にも公開されております。しかし、2010年の夏の始めのころから、実際にその医院にかかったことのない人々をネットで
募り、誘導的質問により特定のクリニックを上位にランキングする、同じグループ思われる複数のバナー広告を出し、偽装した口コミ
情報、ランキングを行いスポンサークリニックのみが都内でも非常にすぐれているとの一方的な印象を患者さんに与え続けております。

11月になってから検索大手のグーグルはこうした偽装サイトのバナー広告を排除いたしましたが、その後、比較王国と同じサイトを
表示しながら会社名のみが違う、オージービーという会社がたちあげられました。これらの同族会社の手法はランキングの根拠データ
を示すために、その医院に全くかかったことのない人々にネット上の画面を見せて1ヶ月間、人気投票させています。統計の年齢分布も、
居住地も、20歳から 39歳まで、ほぼ均等に選択し、東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県とほぼ同じ数で集計しています。アンケート
の質問事項の妊娠中絶を依頼する20代前後の人が大半を占めていますが、その統計母集団は、地域、年齢層、共に、東京都心の医院を
検証する母集団としては全く不適切なものです。

つまり科学の世界では絶対に認められない統計処理を行っています。しかも、これはネット上での偽装集計ですので、いくらでも自分
たちでクリック投票することは可能です。残念なことに、検索大手のグーグルはランキングの根拠のデーターが正当かどうか検証する
ことなく、「根拠となるデーターが含まれた表示」として、一旦排除した、これらの偽装サイト〔別会社〕を復活させました。また、
ヤフー検索サイトは11月末に、2010年12月1日より新掲載ガイドライン適用すると関係者に通知し、非科学的で人心を惑わす恐れの
ある占いサイトと根拠のない情報に基づくランキングを掲載しているサイトを排除の対象にあげていました。しかし、ヤフーは上記の
通知にも関わらず、2011年1月になっても、なお医療法広告ガイドライン違反で、会社名を次々に変える偽造サイトを排除せず、
医療に関する悪質勧誘商法を野放しにしております。

「健全な、信頼できる医療機関紹介サイト」は､ほぼすべての施設を対象として記載していますが、この問題サイトはスポンサーで
ある特定の医院のみが他の医療機関よりも格段と優れていると誘導、スポンサーであるクリニックを第一位とさせるため、婦人科医
は女性医師であることが第一条件であるとの考えを消費者の脳に刻み込まれるようにに記載しています。明らかな性差別です。バナー
広告の運営会社が同じ内容のネット広告をグーグルとヤフーで別々の名前で登録しています。これはすでに述べたように、グーグル
が一旦、これらの偽装サイトを削除したため、名前を違えて出したものと推定されます。

医療法で定められているように、医療機関に於いては病院設備などを表示することは出来ても、個別の医院を正しくランキングする
ことは医師でさえ不可能に近いのです。こうした悪質な3か所（サイトは3つだが、運営会社名称は5つ）による勧誘サイトの存在が
医療の姿を大きくゆがめて来ております。ウエブ比較研究所、比較王国、アイシーズ（安心ドクター案内所）です。そのうち、2つの
サイトの住所は全く同一、ウエブサイトのデザインは極めて類似しており、3つのサイトとも1位にランキングしている「西新宿
レデースクリニック」、その後「新宿レデースクリニックと改名」を頂点とする同じグループが立ち上げているものと思われます。
「アイシーズ」の名称と「YS企画」の名称の会社は同じ偽装サイトです。会社名が違いますが、「YS企画」は、オージービーの偽装
データーをそっくり引用しています。 3つのサイトとも当該医院にかかったことのない人々に広告業者の作った画面を見せてネット
投票させ､その結果を、そのクリニックの「ランキング評価にすり替える技法」を用いています。

こうした手口に医療機関を探している人々は、疑うことなくクリニック自体の評価〔受診者が口コミしたもの〕と錯覚させられます。
あまりにも良いことづくめで、一種の集団的なあおり現象を引き起こしています。免責事項として運営サイトは情報の信頼性について、
必ずしも正しいわけではないことを自ら明記しています。この文面は5つの同族運営会社で同一のものです。この問題を2010年夏、
消費者庁に持ち込み善処を要望しました。私たちとの面会後に画面を検証した消費者庁の表示対策課の最高責任者は同一
グループによる作為偽装であると話されておりました。なぜ厚生労働省が医療法違反のサイトを取り締まらないか疑問との
コメントもありました。

当時、この違法サイトの全貌を検証するとき、ヤフー検索で「妊娠中絶手術」「東京」または類似のキーワードを入力すればバナー
広告欄に表示されていました。担当部署である厚生労働省医政局総務課へ昨年夏と11月ころに、2回ほど電話にて、以上の事実を
伝え、こうした医療法違反広告の取り締まり、ヤフーやグーグルの検索サイトに警告し、広告掲載を拒否するように依頼しましたが、
面会も拒否され、電話での返事として「バナー広告に表示されているキャッチフレーズが違反していなければ、クリックした後に
表示されるものが、たとえ明らかな医療法違反であっても厚生労働省の関与する事項ではない」、「もし違反であるとしても、
それは東京都の問題だ」とのことでした。

2011年11月

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