ローマでは細心の注意を 2006



(1)お粗末な空港エクスプレス

ローマのフィウミチーノ空港の駅から30分おきにローマテルミニ行きのノンストップ「レオナルド・エクスプレス」が
ある。「世界一おしゃれな列車」との「RailEurope」のイタリアセクションの記事が掲載されていたので大きな期待を
抱いていた。だが、使用されていた列車は別のもので、そこには新型の特急ではなく、なんと電気機関車の牽引する
やや古びた車両であった。しかも車両の床が高くホームから重さ20キロもあるスーツケースを持ち上げのは大変な力
仕事であった。窓は二重ガラスであるが、汚れ放題で窓ガラスを通しての写真撮影は期待できない。テルミニ駅には
約30分後に到着したが、どうも以前利用したときのテルミニ駅のイメージと異なる。後で分かったことだがテルミニ駅の
主要ホームに到着せず、駅のはずれの隅っこに伸びた番外ホームともいうべきところが、この急行列車の終点であった。
イタリアの中心的な国際空港からのお客を乗せた列車がテルミニ駅の中心まで乗り入れていないとは、誠にお粗末としか
言いようがない。

(2)両替所はいいかげん


誘導に従いすぐ横のエレベータで降りたら出口があった。そこにTAXIと表示した車が待機していたが、ユーロに両替して
いなかったため Cambio(両替所)を探す。大きなテルミニの駅であるが時間が遅かったため、開いていたところを
やっと見つけ両替する。手数料は20%で、しかも交換後のユーロの額を数えたら不足していた。
・・アドバイス・・両替はテルミニ駅では行わない方がよい。

(3)雲助タクシーに注意

最初に着いた駅はずれのタクシー乗り場に戻り、念のため運転手にホテルまでの料金を聞いたら、それはメーター通り
との答えであった。予約したホテルはテルミニ駅のすぐ近くであったが、大きなスーツケースもあり、このTAXIに
乗り込んだ。しかし、危惧したように雲助タクシーで、遠回りしたあげく5000円近くの金額を請求された。ホームで
誘導した人もグルであったのだろう。翌朝、ホテルからテルミニ駅まで歩いてみたら5分とかからなかった。

(4)地下鉄はスリの巣窟





ロ−マ市内にはテルミニ駅を中心にA線とB線との地下鉄が交差している。ほとんどの名所旧跡は徒歩の範囲に点在するが、
急いで回るときなどは地下鉄は便利である。地下鉄、市電、バスなどの一日乗車券が4ユーロで販売されている(上の写真)。

要注意なのは混雑している地下鉄内のスリだ。朝の10時頃であったろう、ローマへの旅行は今回で3回目、しかも大都市
に住み、旅慣れた筆者も車内でスリの被害にあってしまった。幸い旅行者携行品保険で損害は最小限にとどめることが出来たが、
帰国後、「外務省海外安全情報」を読んだら、その場所はスリの多発地帯であった。鉄道警察の取り締まりはほとんどなく、
自己防衛しか方法はない。

(5)鉄道警察入口に標識なし

盗難届出書をもらうべく、やっとの事でテルミニ駅のホームにある鉄道警察の事務所を探し当てる。しかし、ここでは盗難
届出書を発行していないので「ホームのはずれの鉄道警察へ行きなさい」といわれた。英語がほとんど通じないので、大変である。
どうやらそれらしき場所にたどり着いたが鍵がおりていて中に入れない。隣の事務所の人に聞いたら外に出てきて鉄道警察と
表示されているドアを開けようとしたがダメである。何回か試みているうちに他の人が手振りで「地下にある」と教えてくれた。
階段を降りてそのあたりを探すが何の標識、表示もない。どうしようかととまどっていると警察官の制服を着た男が全く何の
印もない扉に入っていった。とっさの機転でその自動施錠ドアの閉まる直前に部屋の中に滑り込んだ。なんとそこが鉄道警察の
事務所だったのだ。

英語で「document」をもらいたいと告げたが、全員が「no English」を繰り返すだけで全くラチがあかない。困り果てている
と小柄な女性警官が 「I speak English」といいながら右手の親指と人差し指を平行にして何度も、「little」、「little」と
いいながら書類を出してくれた。書類はイタリア語、フランス語、英語、ドイツ語で書かれている。パスポートを見せ必要事項
を書き入れると、すぐに折り返し警察の印鑑を押して渡してくれた。その上満面笑みを浮かべた魅力的な女性警官に握手まで
求められ、地下鉄内での忌まわしい想いを少しだけふっ切ることが出来た。


 
外国旅行には細心の注意が必要 外務省海外安全HP 

Sicilia
Departure from Roma Arrival to Palelmo City of Palelmo Agrigent Crossing the island
Taormina Catarnia

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ローマでは細心の注意を
The article was written by Junhaku Miyamoto, in April 2006.



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