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西欧化を進めるロシアの都市




クレムリン横に建つGUM百貨店の新年風景 (Wikipedia)



大富豪の街、モスクワ

モスクワは、ロシア連邦の首都であり、連邦市モスクワ州の州都でもある。人口は約1150万人でヨーロッパで
最も人口の多い都市であり、世界有数の世界都市である。英語で発音した場合には、 モスコーあるいはモスカウの
ようになる。2011年3月、アメリカの経済誌『フォーブス』が公表した統計によると、10億ドル(約850億円)以上の
個人資産をもつ大富豪の人数で、モスクワはニューヨークを抜いて世界一の都市になったとしている。
2011年にモスクワ市の予算規模が、ニューヨーク市に次いで第2位となった。ニューヨーク市の予算は、
人口818万人に対し、659億9100万ドルで、モスクワ市の予算は、人口1151万人に対し、508億ドルとなっている。
2012年に億万長者の数が最も多い都市となった。


OECD の示す指標

経済協力開発機構 (Organisation for Economic Co-operation and Development) によれば、ロシア人の年間
平均年収は245万円であるが、富裕層と貧困層とのギャップが+20%、−20%ほど拡大しており、スターリンの
共産党時代では考えられない数値を示している。




Better-Life-index

1.Housing condition and spendings      
3.3  vs  4.9
2.Household income and financial wealth   
1.2  vs  5.6
3.Earnings, job security and unemployment  6.8  vs  7.9
4.Quality of social support network       5.8  vs  7.9
5.Education                 6.2  vs  7.8
6.Quality of environment           4.3  vs  6.9
7.How healthy you are             0.6  vs  5.0
8.How happy you are             2.7  vs  4.1
9.Murder and assault rates           6.5  vs  10.0
10.How much you pay, how much you play  7.9   vs  5.2
11.Your involvement in domocracy       2.1  vs  3.9

ロシア vs 日本


ロシアと日本との数値比較では、国民一人当たりの経済的豊かさ、国民の健康状態、犯罪件数では、日本はロシアより
良い数値を示しているが、年収に対する相対的な生活の豊かさではロシア人のほうが上である。ロシア国全体では
2013年には前年比で6.3兆円増加、年率で26%増という驚異的な発展ぶりを示している。しかし、2014年から
始まっているウクライナ情勢に関連した経済制裁が長引けば、今まで続いてきた豊かさに陰りが生じることになる。


カフェではしゃぐ、とてもお洒落なロシアの子供たち(カフェ内は法律で全面禁煙)

今なお建設の進むモスクワの国際ビジネスセンター

モスクワ市内のシッピングセンター:世界ブランドの飲食店が軒を連ねている、勿論全面禁煙

完全禁煙のフードコート

スパーマーケットの品数は極めて豊富

サンクトベルグの PizzaHat:手頃な値段でおいしいピザを味わえる

サンクトベルグの大通り:外見は西欧諸国と何ら変わりないが、ほとんどすべてがロシア語のみの表示である

第二次大戦時にドイツ軍に大きく破壊された百貨店:70年以上経過した現在、多くの部分で修復が完了している

ダンスに興じるサンクトベルグ市民

建設の進む中高層コンドミニウム


ソ連邦崩壊以前には不動産はすべて政府自治体が所有しており、個人住宅は都市部で禁止、辺鄙な郊外や田舎では
個人住宅は許可されているものの、そのサイズは大幅に制限され、小さな住宅しか建てることができない。高層
住宅では華やかなデザインは回避され、家賃は公的機関によって管理され低く抑えられている。そのためビルの
維持管理に必要な資金不足をきたす事態も発生している。建物の劣化などが進行している場合も少なくない。
台所や浴室が共有のアパートもあり、そのサイズは西欧諸国の35%から50%との報告もある
Source: Encyclopedia Britannica April 14, 2014


均整のとれた若いロシア人女性が少なくない

Why are Russian women so good looking?
Yahoo Answers

ロシア人女性は身だしなみもよく、きちっとした服装を身につけているが、そう高価な衣装ではない。地下鉄を
利用する階層と、モスクワのグム百貨店で買い物を楽しむ階層の違いははっきりと分かる。ソ連邦時代では到底
考えられなかった現象である


(L) レンタサイクル置き場:コンピュータ化されておりパリ市内などのシステムと類似している
(R) ロシアでは西欧諸国と同じく動脈を地下鉄に依存し、それぞれの駅からの住宅地まで毛細血管の役割をバスに委ねている
郊外に出ると地下鉄の駅間距離は4キロと大きい

公共的トイレ:様々なトイレが市内の要所要所に設置されているが、左のトイレはトーケンを入れるタイプ、
右側のものは入口近くにいる管理人に小銭を渡す方式で、数からいえば日本では建設現場で使用されている
ブルー色したトイレが多い

胴長のレムジンをしばしば目にするが、極めて裕福な人が利用している他、ハニムーンにも使用されている

市内での速度制限は 60 km/Hであるが、80 km/Hで走行していることが多い

(L) サンクトベルグの救急車 (R) 交差点で堂々と違法駐車する車

横断歩道で信号機と連動している埋め込まれた青、赤のベルトライン

モスクワ市内のガソリンスタンド



ロシアは産油国でもあり、EU諸国と比べると非常に安価である。実際の販売価格は店によって異なるが、レギュラー
ガソリン92の価格は、モスクワで1リットル32.12ルーブル、91円、95が35.02ルーブル、99円ほどである。
サンクトベルグではその価格はさらに低い

ロシアでタバコ販売制限と屋内全面禁煙施行

2014年6月から屋内全面禁煙規制が実行された。病院、教育機関、官公庁はもとより、アパートの共有部分、
鉄道施設、子供の遊び場、海岸もすべて禁煙となった。ホテルの客室を含む屋内施設、カフェ、レストランでは
一切タバコが吸えない。ただ、モスクワ空港到着後、入国審査の前に通過するセクションには喫煙室が
設けられていた。屋内全面禁煙のフィンランド空港でもセキュリティ・チェック以降、出発前のスペースには
喫煙室が設けられていた。こうした空間は「国内」とは見なしていないものと思われる

タバコ販売にも規制がかかった。空港、鉄道の駅、バスターミナルでのタバコ販売は禁止されている。
これらの規制は数100万人のロシア人の命を救うことになるという
Source: World Lung Foundation, February 26, 2013


Russian tobacco obtained in July 2014



解説:左側のタバコにはインポになる危険性を、その右のタバコには強い依存性への危険性を示している。
反対側の面に共通している警告は「タバコは死をもたらす」である


These photos were taken by Dr. J. Miyamoto at Moscow in July 2014. 
開店直後の人のいないときに要請にこたえて店員が棺桶様の容器の蓋を特別に開けてくれた


タバコは一般の人には全く見えないように棺桶のような真っ黒のボックスで売られていた。タバコの銘柄を指定しない
限り、店員はその箱を開けてくれない。黒いロールスクリーンを下げてタバコ棚が全く見えないようにしているタバコ
専門店も見受けられた。タバコの価格は 非常に安価で、50ルーブルから 105ルーブルと、日本円だと150円から
315円である。ただ2014年6月現在のロシア人の平均月収は33,000 ルーブルで、 日本円で約10万円と低い

今回の公共的屋内全面禁煙規制を受けて屋外での喫煙が大幅に増えると思われていたが、スタンド灰皿の置かれている
ビルの物陰で、たくさんの喫煙者を見かけた。少数ではあったが、サンクトベルグ市内で歩行しながら喫煙している
ものも散見した。モスクワ空港からの急行電車のターミナル駅近くの歩道横の植栽帯の溝に吸い殻が捨てられていた
他は、意外にも、モスクワ、サンクトベルグ両都市ともゴミの散乱はなく、歩道上にタバコの吸い殻を見かけることは
なかつた。



ロシア訪問記・編集後記

ホームページの作成には、ロシア語を読めないために作成に非常に大くの時間を費やした。地図上に英語名で表記され
ているところはほとんどなく、地下鉄は同じ駅に、それぞれ二つの名称があり、いずれもロシア語か、全く読めない
類似の言語で表示されている。道路名、建物名もすべてロシア語表記となっているので、それぞれの建物名、地域名など
を確認するのに多大の時間を費やし、大変苦労した


西欧化の進むロシア


ロシアと言えば全体主義的な共産主義国家とのイメージを抱く人は多いが、確かにソ連時代の記念碑も多く、高齢の
人の意識にはスターリン時代を誇りに生きている人も少なくないのかも知れない。そうした官僚主義は今でも警察、
国境警備員、税関の職員にそのなごりを感じることは多い。しかし、民間ベースでは欧米の諸国と大差ない社会を
形成しつつある。市内に新たに建設されたショッピングセンターをみると、ここがロシアかと自らの目を疑ってしまう
素晴らしさとサービスとがある。モスクワ市の西側、モスクワ川の近くに現在建設中の「ニューシテイ」には続々と
斬新な高層ビルが建設されており、そこで働く人々も毎年増加してきている。そこに見るものは西欧諸国と何ら変わり
ない社会であり、ロシアは、一部に古さの残る西欧諸国以上に、西欧化している側面もある

インフラもモスクワやサンクトブルグなどの大都市を見る限り比較的よく整備されており、今も拡張を続けている。
道路の路面や屋外の階段などの傷んでいる場所も少なくないが、冬には大幅に気温が下がり凍結を繰り返すロシアでは
整備が追いつかないのであろう。市民の安価な足となっている地下鉄の運行回数の多さには驚かされる。その電車を
やり過ごしても2分と経たないうちに次の電車が到着する。窓の開いている夏の季節には車両や線路の古さのためで
あろうか、すさまじい音を出しながら走る。毎日利用していると難聴になるのではないかと思うほどである。走行して
いる線路や駅は地中深く、50メートル以上の深さまで長いエスカレータで上下する。しかし、最近完成した新駅を除き
エレベータ設備はない。大きな荷物をもって地下鉄で移動するのは難しいし、車いすでの移動はほぼ不可能である

食事の値段は様々

そこに居住しているロシア人の利用している店、少し観光地から離れているレストランやカフェでは、提供されている
食事に対し、むしろ適正な請求を行っている。Subway や Pizza Hat などは値段も日本と同じレベルか、むしろ安い。
しかし観光客の往来の激しい通りに面した店では通常の店の3倍くらいの金額で請求されることも少なくない。たとえ
アイスコヒー1本買っても高い。予算の限られている旅行客は、あらかじめ値段を確認するなどの注意が必要である


とても親切なロシア人


今回のロシア訪問で最も心配したことはロシア文字が全く判読できず、ロシア語の「スパシーバ」=「有難う」以外は
全く話すことが出来ないことであった。終日、ロシア人ガイドを雇い行動することまで真剣に考えた。しかし、
クレムリン内とエカテリーナ宮殿の場合を除き、個人ガイドを付けることなく終日行動した。日本と異なり、参観者の
多い著名な宮殿やクレムリン内では個人旅行者は明らかに差別され、ツアー客を優先入場させている。実際に現場に
行ってみると、やはり個人客とツアー参加者との違いは歴然としていた。ツアーだと入口では一切待つことなく、ほぼ
フリーパスの状況で、しかも込み合う団体客とは別に設けられた通路を通って極めて効率的に見て回ることができた。
それに対し、その場で入場料を払って入る個人客は半日近く待たせられることもしばしばあるようである。今回は
ツアーと言っても、客二人にガイドが一人、運転手が一人と贅沢な個人ツアーであったが、英語ガイドであったことも
あり金額も妥当であった。ドイツ語、フランス語、スペイン語、日本語ガイドであればガイド料は増額される

私はここ20年以上、決められたスケジュールで行動するグループ(団体)旅行には、一切参加していない。団体の一員
として行動していると、確かに無駄はないし、金額的にもかなり割安であるが、その場、その場で出会う現地の人と
会話し、その土地独自の雰囲気を自分なりに吸収することができない。個人で行動すると、その場所を探すのに1時間
以上の時間を浪費することがあり、効率の悪さを感じることはある。しかし、実際は時間を無駄に過ごしているのでは
なく、その間、たとえ言葉が正しく伝わらなくとも、現地の人々と直接交流することが出来る大きなメリットがある

ほぼすべてのロシア人はとても親切であつた。あるホテルを探して地下鉄の駅を降りて、それらしき方向に歩いたが
どうしてもそのホテルが見当たらない。しかし、迷い込んだ地点には偶然にもロシアの療養施設があったし、普段は
見ることもできない施設だが、外観だけだを見ることができた。その前の道で会った高齢のロシア男性にホテルの
写真を見せて、「ここに行きたい」と告げると、手振りでその人についてくるようにとのことであった。しかも5分以上
歩いて地下鉄の駅に戻ったので本当に意味が分かっているのだろうか躊躇していたところ、駅員に話して自動改札口横
のゲートを開けさせた。余分の運賃を支払わないで済むよに配慮したからである。そのロシア人はホームへの
エスカレータに私を導き、ホームに着くと、この地点で待つように両手で私の肩に軽く触れ反対側のホームに消えて
いった。次の電車で駅へ着いてみると、そこが目的の降車駅であった。

モスクワ川の近くで電車の高架橋を見たので駅は近くかと高層宅街の入口で駅への方向を聞いたところ、英語で
「Follow me」と歩きだした。住宅地の小さな道をショートカットして歩いて行ったのだが、周りの全く分からない
場所での不安感もあって、逃げ出す用意もしながら後について行った。10分ほどして大通りに出て、その先の地下鉄
入口までの長い時間を同行してくれた。駅前で「スパシバー」と挨拶したら「Japanese?」と聞かれ、そうだと答え
たら手を出し握手し、その人は地下鉄に乗ることもなくその場を立ち去った。

モスクワ中心街のホテルを探して何回となく同じ場所を回遊していたとき、中年の男性にホテルの位置を聞いたところ
携帯電話をとりだして位置情報を検索し、ホテルの位置を画面上に表示した携帯電話を見せ、「こちらの方向です」と
指差して教えてもらった。その後、探していたホテルはすぐに見つかった。また、中心部から離れた駅でも方向が
分からず困っていた時には、若い男性に道順を聞いたところ、その人は英語を使い自らを名乗り、私の名前も聞いた。
5分ほど一緒に歩いた後、目星がついたのでそこで別れたが、やはり握手して立ち去った。若い女性も躊躇なく
身振りで教えてくれる。モスクワでは歩行中の人や、道路の清掃員に駅への方向を聞いても、皆、すぐに手ぶりで教えて
くれる。意志の疎通にロシア語は必ずしも必要ない

モスクワの地下鉄は世界の中でも利用客の多いことでも知られているが、混雑している電車内で立っていたところ、
本を読んでいた若い女性が立ち上がって席を譲ってくれた。全く予測してなく、むしろ驚いたので、すぐさま
「スパシーバ」、「ありがとう」の言葉が出ず、その場を離れて読書を続けていたその女性に感謝の言葉を伝えること
が出来なかったことが悔やまれる。私は席を譲られる年齢とは思っていないが、非常に疲れているときはありがたい。
香港の地下鉄内で席を譲られたことはあるが、長年住んでいる東京の電車内で席を譲られたことはただの一度もない

サンクトベルグでの犯罪グループに注意

公表されたデータによればサンクトベルグ地域での犯罪発生件数は2012年は前年比、95%減少している。 しかし、
日本にくらべると、なおも高い頻度で発生している。観光客を対象としたすり、ひったくりがその大部分を占めて
いるが、夜間には暴力事件も起きている。観光地以外ではこうした犯罪は少ないが、見知らぬ男女から声をかけられた
ときは十分注意して 相手の手口にはまらないように、すぐ立ち去るのが良い。「握手」「握手」と先方に言われた時も
逃げたほうが無難である。 ボートツアーの勧誘、小物の販売を持ちかけられたときは、すりの手始めと考えたほうがよい。
手口は被害者の注意をそらしている隙に,反対側にいた別の男が財布等の金品をすりとる。夜間にはさらなる気配りが
必要だ。握手した手を引っ張られ殴られ倒れて意識を 失ったケースもある。抵抗すると刃物で傷つけられることもある

キャノン、ニコンの高級一眼レフはひったり業者のターゲットとのネット書き込みもある。市内中心部のネフスキー
大通りやその付近、観光名所ではこうした被害が集中しており、特に注意が必要である。対策として財布を持ち歩かず、
小額の現金を別々のビニール袋に入れてもち歩く、クレジットカードは別の内ポケットに1枚だけ入れておき、明らかに
信用ある店以外では使用しない。西欧諸国では大聖堂の入口などでぶつかって来るすりも少なくないと聞く。混雑して
いる地下鉄に乗るときはリックを前向きに背負うとの配慮が必要だ。ほぼすべてののロシア人は善良な市民であるが、
犯罪グループは別だ。今やサンクトベルグはローマ、ナポリ、ロンドン、パリ、バロセロナなどの観光地と並んで、
すりの横行する都市の一つとなっている

私もすりの標的となってしまったが、左側の男の「握手」「握手」と差し出す手に気を取られている瞬時に、右側の
男にチョッキ前面ポケットからすり取られたようだ。その時は全くその気配する感じることが出来ず、食事のときに
なって驚いた。すりは人ごみの中で起こるとの先入観は捨てたほうがよい。幸い、最後の日で手持ちの現金は残った
小額のルーブル紙幣だけであったし、失った財布は旅行者盗難保険でカバー出来た。

届け出るための警察署を探していたとき、最初に教えられた27分署で罰金を支払いに来た、ロシア語を話す在ロシアの
韓国人女性の助けを借りて、本来行くべき28分署の場所を聞いてもらったが、そこを見つけるのに盗難から3時間近く
の時間を浪費してしまった。そのため、クレジットカード会社への連絡が遅れ、その間に悪用され、2万円強の買い物
をされた。こうした場合は先ず、クレジット無効の連絡を行ったほうがよい

やっとのことで探し当てたロシアの警察署、28分署では英語が全く出来ないので外国語での犯罪報告を受け付けること
をしていない。外国人観光客を相手に、すり、ひったくりを行う犯罪グループは そのことを知っており、自分たちが
検挙されることはほとんどないと見ているのだろう。そのため犯行を繰り返している。ロシア第二の都市、サンクト
ベルグには 5日間滞在したが、市内で警察官を 見たのはただの1回だけた。すりやひったくりは警察にとっては犯罪とは
見なしていないのかも知れない

第二次世界大戦時の大きな破壊から立ち直ったロシア

今回のロシア旅行の時まで、ロシアがドイツ、英国を相手に壮絶な戦いを繰り広げ、多くの著名な建物は爆撃に会い
消失、生活は困窮の極みにあったことをを十分理解出来ていなかった。しかし、ロシア国内、ことにサンクトベルグ
での爆撃破壊は今、世界遺産となっている宮殿にまで広く波及し、戦争中に引き起こされたロシアでの悲惨な出来事を、
今でも高齢層のロシア人は勿論、一部の若者の心にも大きな傷跡を残している

この点、幸運であったのは、ヒットラーのパリの博物館など文化遺産の爆撃命令を無視したドイツ軍将軍の存在と、
降伏という選択を行い、無血占領されたフランスでは、すぐれたほとんどの建物の大きな破壊を免れた。また有識者の
強い意見を受けて京都、奈良の寺院を爆撃の対象から外して守った米国の配慮には、日本人として大いに感謝せねば
ならないと思う

1945年8月、ロシアの前身、ソ連軍は日ソ不可侵条約を一方的に破棄し、第二次大戦が終結した後に日本固有の南千島
を不法占拠した。今では自国の領土としての既成事実化を図っているが、その経過を認識しているロシア国民は非常に
少ない。すでに戦後70年近い歳月の経過している今、中国北東部(旧満州)でソ連軍によって引き起こされた移住日本
人の惨事、戦争終結後に575,000人の男性民間人、兵士捕虜たちを激寒の地に連行し労働させ、多くの死者を出した
ソ連軍の仕打ち、そして今なお不当占領している北方領土問題に視点を向けた時、残念ながら日本はまだ第二次大戦の
後遺症から抜け出すことが出来ていない

実際にロシアを訪れ、国民個人個人の好意的な態度を直接肌で感じることができた。しかし、1945年のソ連軍および
スターリンの冷酷な行動に思いを巡らすとき、それは 1917年のロシア革命時の300年におよぶロマノフ王朝終焉時の
残忍な行為にそのルーツがあり、大部分のロシア国民の意識とは同じではないと思う。戦争は人を異常な心理に陥れる
のであろうが、過去の忌まわしい出来事を払拭してこそ、新しい道を歩み出すことができる

フィンランド入国


約9日間のロシア訪問であったが、当初予期したものをはるかに超える、本当に有意義なモスクワ、サンクトベルグ
への旅であった。しかし、なぜか列車でロシア国境を通過してフィンランド領に入った途端、不思議にも全身に喜びと
興奮に包まれている自分自身に気付いた。それは5年前に見たヘルシンキ近郊のなつかしい風景であり、インフラに
恵まれたユーロ圏という、自由な雰囲気を車窓に感じ取ったからかもしれない



Russia
Russia 2008-2012 Moscow Moscow 2014 Smoking ban in Russia Russian Smokers
Moscow Kremlin Church, museum and theatre of Moscow Moscow metro Moscow hotels
Russian life High-speed train, Sapsan Saint Petersburg Winter Palace Peterhof Palace
Catherine Palace Saint Petersburg metro Saint Petersburg hotels Pickpocket
Russia-Finland border



 Moscow (英語版)
 Saint Petersburg (英語版)
 プーチン戦争の支援者、
JT


ロシア訪問紀日本語版 2014
執筆 医学博士 宮本順伯
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This information was provided by the Smokefree Hotel and Travel.
The photographs were taken in July, and article was written in August 2014,
by Junhaku Miyamoto, M.D., PhD.


Japan high speed railways
択捉、国後、歯舞、色丹、北方四島は日本固有の領土



Special Note:
 日本語表示

 Russia unduly occupies our Northern Territories of Japan.
 Smoke-free hotels in Japan
 
Domestic travel in Japan
 WHO: Smoking should be banned in all public spaces.
 World population: seven billion v.s. Declining birth rate in Japan
 Nobody in the earth can destroy the natural beauty of the land.
 Stop merging war criminals and war victims at Yasukuni Shrine.

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