Smoking Ban on Restaurants, cafe and Trains in Italy
イタリア喫煙規制情報


An official ban on smoking in all enclosed public places has come into force in Italy in January 2005.
It aims to protect against passive smoking and deter those who pursue a habit that is calculated to
kill 90,000 Italians a year. The new law obliges restaurants, bars, offices and factories to prohibit
tobacco use on their premises, unless they provide special sealed off rooms with smoke extractors.
In reality, few retailers will be able to fulfill this condition, making it practically impossible to smoke in
any public places.

A fine of up to 2,000 euros may be levied on businesses, which fail to comply with this law. Smokers
themselves may be fined up to 275 euros. The fine can double if a smoker lights up in front of children
or pregnant women. Italy is the third European country, after Ireland and Norway, to bring in
a smoking ban. The British government has revealed plans to follow suit. A recent White Paper on
public health calls for a smoke-free environment in workplaces and establishments that serve food
by 2009 across England.

Source: European Public Health Alliance*, April 25,2007.
*International non-profit association, Belgium



The map of Italy produced by the U.S. Intelligence Agency

(L) The Leaning Tower of Pisa is the campanile, or freestanding bell tower, of the cathedral of the Italian city of Pisa,
known worldwide for its unintended tilt to one side.
(R) The Grand Canal in Venice: These pictures were taken in April 2006.
 
(L) No-smoking sign plate posted at the entrance door of a restaurant of Palermo, Siccily.
(R) The inside of a smoke-free restaurant
 
(L) This photo shows a corridor of the Centrale Palace Hotel, Palermo, Sicilly.
The whole hotel space is smoke-free.
No one can smoke inside.
(R) The sign board shows the penalty of 500 euros at the maximum if violate. 
H
Smoking Restriction at Hotels in the World: Actual Survey
The ratio of a smoking guest room to the total hotel rooms was calculated,
based on-the-spot investigation.


(L) After finishing smoking, a young woman forgot herself in watching a cell phone at a platform of Italian railway.
(R) A barber shop which was observed in the center of Palermo. No-smoking sign plate was placed on the wall of a shop.
(右)ホーム喫煙していたが吸い終わると携帯電話の画面に夢中になる若い女性
(左)パレルモ中心街にある理髪店。気さくな店長はこころよく写真撮影に応じてくれ、さらに禁煙標識の横でタバコを吸って見せた


(L) No-smoking sign plate was pasted on the wall of the Funivia cableway station.
The warning is written in Italian, English, French and German. (R) A cableway ticket
4カ国語で記載されているタオルミーナ・ロープウエイ駅の禁煙標識

The Carabinieri police was in action in Roma. This special police is organized on a territorial basis
for law enforcement missions. It directly supervises the directors of an administration, health,
engineering, motor pool, and veterinary commission.
警察、カラビニエリ・デッラ・サルーテは市内の治安を維持するのが主要な目的だが、
禁煙法違反,喫煙行為の摘発も行っている( ローマ市街にて撮影 )


禁煙法が施行され屋内、公共空間での喫煙は全面禁止されている筈なのだが・・


2002年12月、イタリア議会で禁煙法が成立、2005年1月から実施された。レストラン・バーなど、屋内での禁煙を
義務付けている。換気設備のある喫煙室以外でタバコに火をつけた違反者には高額の罰金を課している。最高額は
250ユーロ(2006年5月現在、1ユーロは142円)で、その額は周囲に子供や妊婦がいた場合は500ユーロとなる。

しかしである。先ずローマ国際空港、フィウミチーノの地下駅にある Trenitalia (イタリア鉄道)チケットオフィス
では係員が喫煙しながら切符を販売していた。駅のホームでは列車待ちの乗客がやはりタバコを吸っていた。毎日の
ように鉄道を利用して分かったことだが、駅のホームでの喫煙は普通の行為のようだ。タバコ副流煙の有害性に
ついてはあまり知られていないのか、無視されているのかは分からない。筆者はシラクーザ駅の屋外ベンチで次の
列車を待っていたとき、隣に座った女性が喫煙し始め副流煙が漂って来たので席を立たざるをえなかった。シチリア
(シシリア)島縦断の電車内では向かいの席の喫煙常習者男性二人は駅に止まるたびにホームに降り、2,3分の
停車時間内に片手をドア横の手すりにつかまりながら、むさぼるようにして吸っていた。座席に戻ると「車内では
タバコが吸えないので何かしないといられない」とグチを言い、持ち込んだパソコンのキーボードをたたいていた。
夜行列車のデッキで吸っている乗客も見かけた。シラクーザからミラノ行きの長距離列車で、車掌がいなくなると
デッキ横の窓を大きく開けてかなり長いこと喫煙していたが、時折その煙がこちらにも漂って来た。

東京都心の道路で見かける歩行喫煙者は男性の方がはるかに多いのに比し、イタリア市街地の路上や、飲食店のテラス
席で喫煙する者は、ほとんどが中年以下の若い女性であった。しかし、子ずれの女性で喫煙している者には、ただの
一度たりとも会うことはなかった。


 
(L) An information board showing the penalty in violation of the ordinance.
(R) Shop workers are very interesting in the writer's photo action. Few people may take a picture of no-smoking sign.
(左)罰金制度を周知させるポスター   
(右)ポスターを掲示しているカターニャのバール(軽食店)。店員はポスターの写真を撮る筆者に興味深々

 Smoking kills

 Dr. Miyamoto's photogallary: Italy 2006

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イタリアでは2005年1月から禁煙法が実施され、飲食店、ショップなどの入口や室内には禁煙標識とタバコに火を
つけた違反者には高額の罰金を課すとの表示がどこにでも見られた。2006年1月、イタリア保健省は、禁煙法施行後の
一年間で50万人以上の人がタバコをやめ、心筋梗塞が減少したと発表し、禁煙法を実施した成果を強調している。

ここで諸外国の喫煙規制の成功例を検証してみても、飲食店などの閉鎖空間内の全面禁煙は、国や地方自治体が条例で
強制すべきことであり、自国の国民が有害なタバコ副流煙にさらされて健康障害を引き起こすことを無視、放置している
ことは、とりもなおさず首長を含め、行政機関の怠慢に他ならない。

禁煙法が施行されていても、近くで喫煙する人がおり、男性よりも女性が多い。あくまでも推測の域を出ないが、知性
ある男性は健康に有害なタバコから決別しようとしているのかも知れない。先進国では警告表示を無視する喫煙者は、
「判断力に欠ける人」という目で見られることが多いのも事実だ。

なにごとにも楽天的で、フレンドリーなイタリア人である。イタリアでは列車の遅れは当たり前、座席指定の番号が
欠番で実際に存在しなかったり、新型電車内の電光掲示板の時間は1時間遅れでサマータイムには対応していない。
ローマのタクシー料金の設定はいい加減、横断歩道上の駐車も日常茶飯事など、すべてを「適当に」処理しているふし
がある。かって喫煙者がわがもの顔にタバコを吸い、飲食店内の喫煙は文化であるなどと唱えていた国情であったが、
喫煙出来ない空間をはっきり規定して実際に罰金を徴収している禁煙法の実施は画期的である。完全とは言えないに
せよ、国民の健康に配慮した、この喫煙禁止条例は飲食店などの閉鎖空間でちゃんと守られているし、正常に機能して
いるのもイタリアの社会だ。

2006年5月に公表された EU Observer の世論調査によると、イタリアでは国民の90%がレストランにおける喫煙禁止に、
88%がバーにおける喫煙禁止に,賛成している。

  Italia Rail: Trenitalia/Rome to Palermo
イタリア鉄道旅行記

イタリア喫煙規制情報
執筆 医学博士 宮本順伯

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The photographs were taken in April, and the article was written in May 2006,
by Junhaku Miyamoto, M.D., PhD.
Copyright (C) 2006 Junhaku Miyamoto, PhD. All right is reserved.


Smoking Ban in European Countries

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