議員会館は法律を無視してよい場所なのか?
2005年9月の衆院選で初当選した自民党の新人議員83人でつくる「83(ハチサン)
会」は10月の幹事会で、部会など多数の議員が参加する党の会議を禁煙にするよう、
武部幹事長に申し入れ、83会会員は党の会議中の喫煙を控えることも申し合わせた。
女性の出席議員から提案があり、「込み合った部屋で隣の人にたばこを吸われると
迷惑だ」「民間では会議中の禁煙が常識になっている」などと同調する声が相次ぎ、
異論なく決まったという。
自民党の会議室ではテーブル上に灰皿が置かれるのが通例で、部屋中がタバコの
煙で白くかすむ光景は常に見られる現象である。 第一議員会館の待合室は喫煙可能
であり、煙と悪臭が受付ロビーにも漏れ出ている。地下2階の喫茶店では全面喫煙、
同じフロアーの食堂は禁煙と喫煙スベースが半々ずつ占めているが、その間には何の
仕切りもなく、有害煙が食堂内に充満しているとの非難の声が上がっている。
「日豪交流60周年記念行事」の 一環として、九州の佐多岬から北海道の宗谷岬まで
「禁煙は愛」との旗を掲げて日本列島を縦断しているオーストラリア国籍のマーク・ギブンス
さんは、2006年6月、たばこ問題情報センター代表、渡辺文学氏と共に、日本の国会
の施設を見聞し、その中が一昔前のバーのように、タバコの煙で汚染されている状態に
なっていることに 「unbelievable !」と驚きの声を発していた。
食堂、会議室、議員会館の各事務所は全て喫煙が可能である。法律として国が
公布した健康増進法に何年間も違反し、法律をを無視しているのだ。こうした法案を
審議し、成立させる国の機関として有るまじき状況に、全く疑問を抱いていない自民党
党幹部の姿勢が問われている。
日本政府のこうした救いがたい現状とは反対に、欧州連合(EU)の欧州議会は
2007年1月から、議会のすべての建物を全面禁煙とする。先進国では公共の場を
禁煙とする動きが広がっているが、全面禁煙規制はEU加盟国すべてに適用される。
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2006年6月執筆 2020年8月 情報加筆 禁煙席ネット主宰 医学博士 宮本順伯
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