画像は2008.2.14 NHK ニュースより収録
米国大領選挙候補オバマ氏が禁煙宣言
2008年米国大統領に立候補したイリノイ州出身のアフリカ系オバマ氏は過去何回か
禁煙に挑戦したが失敗しており、現在は禁煙ガムをかんでいるとのことだ。しかし、
メディアの「あなたは喫煙者を大統領に選びますか」との強い批判に答え、オバマ氏は国民
の前で禁煙を宣言した。米国国民のブッシュ政権の支持率低下するなか、クリントン女性
大統領候補と共に、彼の動向に関心が集まっている。
米国および欧州、オセアニアなどの先進国では「喫煙者は判断能力の欠ける人」との
見方が多く、政治家にとって喫煙行為は明らかなマイナスイメージとなっている。オバマ氏が
自分の意志で本当にタバコを絶つことが出来るのか、禁煙宣言を守って次の大統領に当選するのか
否か、見守りたい。
一方、日本ではいまだに「タバコは趣味嗜好」との考えが強く、タバコを手放せない麻生太郎
元自民党幹事長、青木幹雄元参議院議員会長など党幹部を始め、国会レベルでも、地方自治体
レベルでも、議員に喫煙者が非常に多い。日本の国を守る防衛省トップ、石破大臣はヘビー
スモカーであり、タバコを吸いながらテレビ会見している。残念ながら、国民の間には日本の
政治の世界からタバコ中毒者を排除しようとする機運は全く見られていない。自民党党本部建物
内には灰皿が常備されているが、今そこで日本の将来を左右する政治決定が行われているのだ。
屋内での受動喫煙意識の低い日本では、国会でレストランカフェ、バーを含む公共
交通機関での全面禁煙規制について、一度たりとも議論さえ行われていないのはなぜか?
最近、夢をいだいて全席禁煙のレストランを銀座で開業した女性シェフの話では、知り合いの
秘書が国会議員をつれて来たときに、その議員は秘書を人前で「なぜレストランでバコが
吸えないのか、タバコの吸えない店などに連れてくるな」と大声でなじったそうである。結局、
「喫煙してくださってよいです」と折れ、その後も客足が遠のかないように、喫煙可のレストラン
として営業していると泣きべそをかいて話してくれた。
先見性をもって社会を良い方向へ導くのが政治家だと思うが、自民党本部各部屋には
灰皿が置かれており、世界の動向などどこふく風と、タバコ有害煙の危険性を全く認識出来て
いない。「井の中の蛙」とは今の自民党を中心とする判断能力を欠いた政治家集団である。
自民党政権・政治不毛の時代へ
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自民党政権の政治不毛を嘆く
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道路特定財源審議にタバコは必要か
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米国大領選挙候補オバマ氏が禁煙宣言
2007年2月執筆 2007年9月加筆 2008年2月加筆 2018年10月リンク加筆
写真掲載 2008年2月
禁煙席ネット主宰 医学博士 宮本順伯
★オバマ氏の禁煙宣言情報は207年2月8日付朝日新聞記事より引用