Norway Svalbard Islands
ノルェー・スバールバル諸島





Svalbard, the land of ice covered country, lies about midway between the northern coast of Norway
and the North Pole.

Temperatures in Svalbard have increased by 6°C in the past 100 years, and by 4°C in the last 30 years.
The Svalbard record shows one of the strongest long-record warming trends on Earth, in close agreement
with the pattern of climate model predictions.




スバールバル諸島

[L]海岸沿いを歩くホッキョクグマ [R]スバールバル諸島最大の町、ロングイエールビーン



スバールバル諸島 
北極圏各国の思惑の交差する島


スヴァールバル諸島は、北極圏にあるノルウェー領の群島。人が定住する地としてはかなり北に位置し、最大の
町は、かって炭鉱のあったロングイェールビーンである。島の人口、2600人ほどの61%以上はノルウェー人で、
その他はロシア人、ウクライナ人などが占める。ロシア人が主に暮らしている町にピラミデンとバレンツブルクが
ある。冷戦時代にはスヴァールバル諸島にソ連人が4,000人も居住していた。ピラミデンでもノルウェー人と
ロシア人とは隣人として共に暮らしてきたが、ロシアのウクライナ侵攻が始まってからは、その影響は島の
小さな町にも及んでいる。こうした中、オーストラリアABC記者が、北極圏各国の思惑の交差するスヴァールバル
諸島にあるロシア人居住地を取材した。

雪が急速に溶ける夏、海岸沿いにホッキョクグマが歩いている。熊の数が人の数よりも多いとされる北限の島で、
住民は緊張の高まった冷戦のさなかでも、人と人とのつながりは、いつもオープンで暖かいものでした。しかし、
ロシアがウクライナを侵攻を始めてから劇的に変わってしまった。友人ととても深い関係を築いて来たのに、
人々はバラバラになってしまいました・・・悲しいです。



[L]人々はバラバラになってしまい、悲しいです  [M]スノーモービルでピラミデンへ [R]ピラミデンのガソリンスタンド跡

[L]ロシア人居留地、ピラミデン [M]炭鉱跡とホテル [R]廃墟食堂の豪華なタイル壁画

[L]ロシアの会社が所有する土地と建物 [R]人影のないホテル


多くのロシア人の住んでいたピラミデンに、スノーモービルを使い6時間かけて到着しました。ここはロシアの
小さな町ですが、そこにあるものはゴーストタウンでした。鍵を開けて使われてない建物の中に入りました。
今は廃墟となった食堂で、炭鉱労働者は、何でも好きなだけ、無料で食べることが出来ました。

ロシア国営の会社は100年近くこの土地を所有しています。スバールバル条約では戦争などの目的で島を使用する
ことを禁止している場所です。住人に「ここはロシアの土地だと思いますか?」との問いに対し「小さなロシアの
町だと思います」「二つの建物が今も使われています」と。しかし、長年放置された一つの建物には誰もいない。



[L]コラ半島はロシアの軍事拠点 [R]ロシアの脅威に備えて北極海におけるNATO軍の共同訓練


ノルウェー、フィンランドに接するロシア領のコラ半島を中心に、北極海はロシアの重要な戦略的防衛拠点と
なっており、ノルウェーの加盟するNATOの北極海に於ける大規模演習に対抗し、プーチンは核兵器を含め、
戦力を増強しているが、西側諸国に囲まれ孤立状態に陥っている。



[L]ノルウェー領内でロシア人たちは車列を組んで戦勝記念日をパレード [R]ロシアでは通常の行動と解釈している


ロシアの戦勝記念日に、ノルウェーの管轄地でヘリコプターや車列を組んで大規模なパレードを行っていることは
挑発的であると批判に対し、ロシア国営の石炭採掘企業のネベロフ社長は、市民のパレードですし、ロシアでは
普通のことだと述べる。




[L]ノルウェーの独立記念日のパレード [R]ノルウェーの独立記念日は子供の日でもある

「L」独立記念日にパレードする音楽隊 「R」ロシア軍事侵攻がもたらした悲劇とロングイェールビーン市長



ノルウェーの独立記念日は子供の日の祝日でもあり重要な日です。大規模の楽団演奏を伴ったパレードがあるが、
ロシア居住地の子供たちもノルウェーの国旗をかざして参加している。ロングイェールビーン市長は話す。・・
『ロシアがもたらした政治的緊張感の中で、壊れた相互の信頼を回復するには時間がかかることでしょう』

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1925年発効の「スバールバル条約」(日本も原加盟国)で、この諸島の主権がノルウェーにあることを認めた。
しかし、ソ連 (崩壊後はロシア)を含むほかの国々にも、鉱業や観光を営み科学研究する平等な権利を与えた。

ロングイェールビーンの町には病院、小中学校、大学、プールのあるスポーツセンター、文化センター、図書館や
映画館のほか、空港バス、ホテル、銀行、複数の博物館などがあるが、子どもが16歳-17歳になる頃、ほとんどの
家庭はノルウェー本土へ移住するとも言われている。

ロングイェールビーンから3キロの位置にあるスヴァールバル空港は、同諸島からの航空輸送を提供している
唯一の空港であり、トロムソとオスロへはスカンジナビア航空が毎日運航している。


スヴァールバル空港:画像引用 Alexey Reznichenko

 
スヴァールバル諸島の冬の最低気温は-30℃以下になる。1日の平均気温は、夏は5°C、冬は-12°Cほどである。
この島の気温は100年間で6°C、最近30年間では4°C上昇している。地球温暖化現象をの如実に表している。



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2015
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ノルェー・スバールバル諸島
2024年9月執筆編集 医学博士 宮本順伯
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This information was provided by the Smokefree Hotel and Travel.
オーストラリアABCの記者の最新報告を基に記事を独自に再編集
画像はNHK BS September 2024 放送より引用
This was re-edited based on the latest report from Australian ABC reporter.
Copyright(C) 2024 Junhaku Miyamoto.

 ホッキョクグマの聖地 スヴァールバル諸島 2020 秋山知伸
ノルウェー極北の島に、ロシア人とウクライナ人が住む「スバールバル諸島」:2022 ニューヨークタイムズ 世界の話題





動物写真家 岩合光昭著作「ホッキョクグマ」





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