製薬会社訪問記 1961 |
1961年11月、インデイアナポリスのリリー製薬会社[本社]からの2泊3日の無料招待を受け車で
向かった。出発時の朝は雪が降りしきり、とても寒かったので、取りやめようとも考えたのですが、
思い切って出かけました。雪はシカゴを南下するに従い少なくなりましたが、寒さは変わらず街並み
を外れた野原の真ん中で、寒風のなか、車のエンジンが止まってしまい、非常に困りました。機械
部分を調べても分からず、途方に暮れ、ただただ時間を費やしてしまいました。幸い、ハイウエイ
・パトロールの車が通りかかり、私の名前を聞いた上、無線で私の加盟するAAA (アメリカン自動車協会)
へ連絡、最寄りのガソリンスタンドに手配、やがて修理車がやって来ました。本当にちょっとした
電気系統の故障だったので、すぐ車は良い状態に戻りました。この時ほど、ハイウエイ・パトロール
とAAAとが有り難い存在と感じたことはありませんでした。無論、すべて無料でした。
インデイアナポリスには5時間後に到着しましたが、1時間の時差があり、木々の葉が落ちることもなく、
風の強いシカゴに比べ暖かく感じられました。シェラトンホテルに1泊、夜のデイナーパーティーは
豪華で、ドイツ人夫妻とイラン人夫妻 (奥さんはアメリカ人) と一緒に食事しましたが、久しぶりの
豪華な雰囲気に楽しいひと時を過ごしました。ドイツ人夫妻と招待券を使い、南太平洋の火山を題材と
した映画も見ました。夜はテレビを見た後、浴槽に浸り、床に就きました。
インデイアナポリスのリリー製薬会社本社
翌日は製薬工場の見学で、特に興味を引かれたのはカプセルの製造工程でした。とりどりの色の組み
合わせで何百種類の違った薬を製造出来ます。色とりどりのカプセルがベルトコンベヤーに乗って次々
と流れて行く様は、とても美しく、8ミリカメラをホテルに置いてきた事が本当に残念でした。工場の
食堂で味わったエビフライはおいしく、その夜のホテルのパーティーでは、ローソクの灯のともるなか、
演奏家がこちらの求めに応じて音楽を流し、共に楽しくく語り合いました。次の日も工場見学、夕食会、
映画鑑賞と、すばらしい日々を過ごしました。
朝食で知り合ったブラジル人と共に、シカゴ迄、時速130キロで戻り、金銭的負担は荷物を運んでくれた
ボーイに渡した10セントのみでした。
宮本順伯 1961年11月 20歳代後半記
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2023:
90 年の人生を振り返った時、懐かしく思い出されるのは、若かりし頃の思い出である。
一見、常識を越えた発想があり、それを 実行するだけの活力があった。特に20歳代は、
見るものすべての感受性が豊かで積極的、高年の世代でのそれとは、とても比較できない。
国内で医師として毎日を、診療に明け暮れする生活を繰り返し、老後に引退するだけの
人生が、満足できるものかを問われた時、答えは見つからない。人生は一度だけのもの。
悔いのない一生でありたい。
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