世界を襲うコロナウィルス 9 |
コロナウィルス感染症 アジア諸国での対応:人類を襲う新型ウィルス
タイ国でのコロナウィルス対応 Thailand
タイ王国で新たな感染者は4月になって減少に転じ店舗は強制的に閉鎖された
午後10時以降の外出、アルコールにを販売禁止
企業については職場閉鎖までは求めず在宅勤務を奨励している。
タイ王国では非常事態宣言を5月末まで延長するも、飲食店では客席の間隔を1.5m以上としグループでの利用を禁止した
(L) タイでは違反者には禁固刑、罰金を科す夜間外出禁止令を発動 (R) タイ王国では昔ながらの移動式店舗が活躍
夜間外出禁止令解除後も客足が戻っていない
Thailand in 2009 タイ王国旅行記
インド全土で世界最大のロックダウン India
3月25日にインド全土で外出禁止令、公共交通機関や企業活動も全面禁止
(L) 外出制限を延長、流通が止まり都市への輸送が滞りトマトやブドウを廃棄処分に (M) 外出禁止、企業活動停止してから1ヵ月、大気汚染は70%減少
(R) 感染者は封鎖開始後に30倍、感染者数は118,000人に
医療従事者への暴力を抑えるため加害者には罰金または懲役刑 (M) 貧困層への食料支援は困難(R) 感染対策と経済支援を論議
(L) インドではソーシャル・ヂィスタンスを保つのは困難 (M) 大都市、ムンバイを中心に感染が広がる (R) 失業した労働者たちが地元に戻り感染を拡大
鉄道駅に集まる故郷に帰る希望者は二日間も待ち続ける
インドでは都市封鎖が続いており公共交通機関が止まっているため故郷まで数百キロも歩き落命する人も
インドではコロナウィルス感染拡大しており終息の気配は見られないが経済への影響を考え、3月下旬から実施されている
外出制限の緩和に踏み切らざる実情がある。しかし、営業を再開した酒屋に人々が殺到したため密集を避けるため地元
政府はアルコール飲料に70%の税金を加算した。感染が特に顕著なのはムンバイとその周辺で医療現場に過度の負担が
かかっている。死者が同じ部屋に放置されていることも報告されている。さらに懸念されるのは都市部から農村部への
感染拡大である。外出制限で店が立ち行かなくなり失業した大量の出稼ぎ労働者が鉄道やバスで地元に戻り、感染を
拡大している。今年は農作物は豊作と言われるが、外出制限、道路閉鎖の影響でトマトやブドウを出荷できず廃棄している。
5月23日現在のインド国内の感染者数は11,8000人、死者は3,500人を超える。
感染者が、少なくとも、10,000人を超えたインドではモディ首相が「経済的に
大きな代償を払っているが、インド国民の命とは比べられない」として、規制を5月3日まで延長した。
インド内務省は5月30日、封じ込めゾーンにおけるロックダウンの延長と、それ以外の地域においての段階的ロックダウンを
解除する。最初に解除されるのは、6月8日に宗教施設や祈祷所、ホテル、レストラン、ショッピングモールである。しかし、
インド国内の感染者は44万人を超え、感染者数では世界第4位になっている。これに対応する医療施設は脆弱で、80,000床の
ベットが必要となる。首都、ニューデリーの感染者は一日、3,000人を超えており、結婚式場、宴会場に簡易ベットを置いて
凌いでいる。さらなる感染増大に対し、古い鉄道車両をコロナウィルス用のベットに転用、8,000床を確保する。
火葬場が一杯で、薪で死者を火葬している
結婚式場、宴会場を隔離施設に
古い鉄道車両を「Covid Care Centre」に転用
制限緩和後もコロナウィルス感染者は急増
100年に1度の国難
(L) アゴラでクラスター発生、感染拡大を受けてタージマハル再開を延期
(R) インドでの感染者数は420万人を超え米国と同レベルの760万人に拡大すると予測されている。
毎日の新規4感染者数は90,000人を超えて増加している
感染の拡大する一方、地下鉄の運転を再開
人口13憶人のインドでは世界最大のロックダウン」の後、段階的に緩和
規制緩和を受けて人の動きが戻り感染者が再び急増、感染者数はブラジルを抜いて世界第二位に
インド人にコロナウイルス集団免疫?
インドでは住民50%以上が抗体を持つ地域があり、集団感染が引き起こされているのかも知れない。市内ムンバイには世界最大と
考えられているスラム地区があり、人々は密集して生活して暮らしており、とても社会的距離など保つことは出来ない。
しかし、死亡率は比較的低く、新型コロナウイルスに対して抵抗性が比較的高い。それとも雑菌に対しての免疫が確立されている
ことが関与しているのか。医学者の意見は分かれており、集団免疫を主張するものと、否定するものもいる。インド政府は
集団免疫説を信じていない。
Slums in India
India in 2010 インド旅行記
パキスタンで医療崩壊の危機 Pakistan
(L) パキスタンでは医師の数が少なく医療崩壊の懸念が強い
(R) バングラデシュで葬儀に10万人の人が一堂に
シンガポール Singapore
(L) 3月以降、シンガポールでは外国人の入国禁止措置など感染者数の抑え込みを図る (R) 今まで禁止されていなかったバーやパブも営業禁止
(L) シンガポールは4月7日以企業オフィスや学校を閉鎖、外出を制限している (R) 違反者には」22,000円余りの罰金
(L) 政府の緩い規制方針が裏目に (R) レストランなどでの集団感染、海外からの帰国者によって感染者が増えた
(L) 外国人を含めたコミュニケーション 感染者は4月に入って急速に増大 (R) 外国人労働者は100万人で人口の20%を占める
インド、バングラデシュなどから流入した労働者は10人で一部屋を使用、トイレ、シャワーは共同なので感染拡大は一気に進む
シンガポールでのコロナウィルス感染者の90%は外国人労働者で劣悪な環境で生活している
(L) 仕事がないと帰国せねばならない (R) 苦境のなか無料の食事提供を受けている
Singapore in 2008 ( 1990 ) シンガポール旅行記
マレーシア Malaysia
マレーシア・ムヒディン首相が新型コロナウイルス感染者と濃厚接触があったため、自宅で隔離措置を取っている。マレーシア
では10月5日、新規感染者がこれまでで最多の430人を超えた。9月下旬、州議会選挙が行われ人の往来が増え国内の感染者が
急増している。マレーシア航空は財政的に困窮していた上に、世界的コロナウイルス流行のあおりで、2020年末までに倒産の
危機にある。
インドネシアで移動制限 Indonesia
インドネシアではコロナウィルスによる感染拡大を防止するため帰省、外出制限を強化、罰金制度を導入
東南アジアで新型コロナウイルスの感染状況が最も深刻なインドネシアでは、感染が確認された人が10万人を超えた。
インドネシア政府は経済活動の再開を優先させていて、感染の拡大に歯止めがかからなくなることに懸念が広がっている。
7月27日まに新たに1525人の感染が確認され、感染者はこれまでに10万人を超えた。死亡者は4,800 人以上で
東南アジアで最も多い。政府は経済活動の再開を優先させたい考えがあるが、専門家からは状況は深刻だという指摘も
相次いでいている。
ベトナム Vietnam
(L) Blackbox Research 調査結果 (R) Fai-Fo, the World Heritage Site ( Picture source: Wikipedia )
3月の末に「今日の0時からロックダウン、明日からすべてのお店を閉めてください」と、準備する間もなくいきなり
ロックダウンに突入したベトナム。その判断力の速さが感染の拡大を阻止し国民の命を救った。そのスピーディーで
しかも強硬な政策が功を奏して、感染者は5月7日時点で288人、回復者数 255 人、死者数 ゼロと最小限に抑えられた。
イギリスの調査会社「YouGov」によれば、ベトナム国民の93%が、「Blackbox Reaserch」では77%が
政府の対応に満足していると答えており、世界で最も新型コロナ対策の満足度が高い国とされている。
ベトナムで7月15日に3か月ぶりに観光地、ダナンで45人の感染者が確認された。26日、政府はダナンに滞在している観光客、
8万人を避難させるとしたがダナン空港は避難しようとした人であふれかえった。ベトナムはこれまで最も厳格な対策を
実施して来ており、今までに431人の感染者を出しただけであるが警戒を強めている。
UAE
(L) アラブ首長国連邦地図 (R) 困窮外国人労働者に食事配給
UAEのスピード感を持った対策には目を見張るものがある。UAEは短期間で大規模検査の実施体制を整え、重症者や
死者数を減らそうとした。感染者を早期に発見し、症状のレベル別に治療場所を適切に振り分け、重症化する人の数を
最低限にする。そのために、大規模検査が有効だと考えたUAEの政府指導部は、感染者早期発見のために出来るだけ
多く検査をするよう関連部署に指示した。この方針のもと、指示を受けた関係各所は急ピッチで検査体制を整え、
国内で1日数千から数万件の検査を実施するようになった。大規模なPCR検査研究所だ。設立まで14日間。まさに
「一夜城」である。一日数万件の検査を可能にするこの規模の研究所は、中国以外ではここだけの模様。
韓国 Korea
制限緩和後 複数のナイトクラブで新型コロナに集団感染
韓国政府は、ソウルのナイトクラブを訪れた54人が集団感染したと発表した。ナイトクラブなど遊興施設の営業に
ついては制限を緩和したばかりで、韓国政府は引き続き対策を徹底するよう呼びかけている。韓国政府は、ナイトクラブ
など遊興施設には営業の休止を求めていたが、新たに確認される新型コロナウイルスの感染者が減少傾向になったため
4月20日から制限を緩和し、営業する場合は店内の換気や消毒など対策を徹底するよう求めていた。しかし、連休期間
にあたる5月2日未明にソウル市内の繁華街、イテウォン(梨泰院)にある複数のナイトクラブを訪れた54人
(後に119人に拡大)が集団感染したと発表した。 感染が始めに確認された20代の男性は、ナイトクラブを訪れていて、
この男性などから次々に感染したとみられる。ナイトクラブには 1,500人以上の客が訪れていて、連絡も取れず、
韓国メディアは感染者がさらに増える恐れがあると伝えている。
5月28日、韓国では新規感染者数が物流センターでの集団感染者を含めて79人増え、累計感染者数が11, 344人になったと
発表した。感染防止ルールが守られていなかったという。70人台を記録したのは、4月5日(81人)以来、53日ぶりである。
ソウル近郊で訪問販売業者からコロナウィルス感染が拡大
Korea in 2012 韓国旅行記
チャートで見る世界の感染状況
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日本人は欧米人と比べて新型コロナウイルス感染者と死者が少ないのか?
しかし、東アジア諸国内では死亡率は高い
War against coronavirus in Asia
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The article was written in March 2020, and revised later, by Junhaku Miyamoto, M.D., Ph.D.
コロナウィルスとの戦い
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筆者:Junhaku Miyamoto, M.D.,PhD.
画像引用元:NHKニュース、日本経済新聞、朝日新聞ニュース、テレビ朝日モーニングショウ、テレビ朝日報道ステーション、
BBC, ABC、CNNなど日本経済新聞、朝日新聞ニュース、テレビ朝日モーニングショウ、テレビ朝日報道ステーション、BBC, ABC、
NHKニュース、東京都の報道内容を基に、画像、記事を編集記述している
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